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カテゴリ:図美'S BAR( 3 )

やっぱり、自分の機嫌は自分で取らねば…

横浜は元町・中華街から海岸通りを数分行ったところに、
独り言の多いマスターがやっているBARがある。
BARの名前は『図美’S BAR』
今夜もマスターが何やら独り言に酔っています……。
やっぱり、自分の機嫌は自分で取らねば…_f0165332_17385349.jpg
営業自粛で益々暇になった『図美’S BAR』
店の掃除をしながら、マスターはふと、
あるお客の言葉を思い出した。
「マスター何か面白い事ありませんかね〜?」

何か面白い……ねぇ〜
彼も、気分を上げたいんだな〜
そこで調べてみると、面白い事がわかった。

実は、別に何か面白い事を見たり、話を聞かなくても、
口角を上げて笑顔にするだけで、
セロトニンっていう幸せホルモンが出て、
気分も上がってくるんだって。

これだ!マスターは思った。
そして、早速セロテープで口角を上げてみた。
鏡を見ただけで、笑えた。

そんな時だ、お客が入って来た。
「あれ〜、お昼からお店が開いてるから、マスター、
テイクアウトでも始めたのかと思ったよ〜」
と言いながら、以前お客で来た、
マスターの好きな女優さんN.M似の美人!
そして彼女はクスっと笑いながら、
「何それ、腹話術の練習〜?」
とマスターに言った。

鼻の下を伸ばしたマスター、ここは良いところを見せて、
褒めてもらぞ!と思いつつ、
「あれ〜、言葉が、後から出てくるよ〜」とついやってみた。

「えっ?今、同時に聞こえましたよねっ、ねっ?」
彼女の屈託の無い真っ直ぐな言葉が、
一瞬にしてその場の時間を止めた。
静粛が店を包んだ……。

マスターの脳裏に映画『ダイ・ハード』のワンシーンが蘇った。
悪役ハンスの最後、ナガトミ・プラザビルから
地上へ落ちていくシーン。
「えっ、おおっ!ええ〜っ!」と言いたげな
驚きの表情で地上へ落ちて行くあのシーンだ。

そう、盛り上がったマスターのワクワク感も、
ハンスの様に落ちていく……。

その時マスターは、マスクをしておくべきだったと後悔した。
そして、「やっぱり、自分の機嫌は自分で取らねば…」と
ポツリと言った。













by vacancesclub | 2020-05-20 17:46 | 図美'S BAR

あの干物が、 あの状態で泳いでいたわけじゃ〜ないよなぁ〜。

横浜は元町・中華街から海岸通りを数分行ったところに、
独り言の多いマスターがやっているBARがある。
BARの名前は『図美’S BAR』
今夜もマスターが何やら独り言に酔っています……。
あの干物が、 あの状態で泳いでいたわけじゃ〜ないよなぁ〜。_f0165332_19303805.jpg
コロナウイルス騒ぎで、いよいよ飲食店も
自粛協力を求められ始めていた……。
ウチも明日から営業自粛するか〜と決めた夜、
その男はやって来た。
初めての客だった。

「今日はどこかに寄られた後、ウチに?」
軽く挨拶がわりの質問にその男は、回転椅子をクルッと回し、
背を向け、右腕を高くあげた。
そして3本の指で天を指し、一言いった「ミツコシ!」
「えっ、み、三ツ星じゃなくて?」

マスターも気を取り直し、注文のジャックダニエルと
ナッツの盛り合わせを出しながら、
「ジャックと豆の実(木)なんて〜っ」
と軽い冗談で様子を見た。
彼はジッとナッツを見ながら、クスッと笑った。
元三越レストランのシェフだという彼は、
ピスタチオを一つ手にし、
「マスターこのピスタチオの割れめって、
どうやって出来てるか知ってる?」
とポツリと言った。
「自然に割れたじゃないですか〜?」
とマスター、今度はフッと彼は鼻で笑った。

「そうだね、ほとんどのものは、自然に割れるんだけど、
イラン産の中には、お婆さんが、トンカチでトントン叩いて、
割ってるものもあるらしいよ。」
と言いながら、殻を破った。
お婆さんが、トンカチでトントンッ!
民間の会社でもロケットを打ち上げ様かというこの時代に、
お婆さんが……!マスターは驚いた。
ふと、「母〜さんが〜夜なべ〜をして……」あの歌が
マスターの頭の片隅にハイレゾで流れた。

それって、下田で売ってる魚の干物みたいに、
釣って来た魚を開いて、売っている様なもの?
うわぁ〜手間かってるんだな〜と
ピスタチオをまじまじと見つめるマスター。

「聞いた話だよ。」と彼は、はにかみながら言った。
彼が元三越レストランのシェフという事も
ピスタチオの話も定かでは無い。

しかし、分かっていることは、あの干物も、お父さんが朝釣って来て、
お母さんがサクサクッと開きにして干したんだろうってこと。
(逆もあり)
もしかして、知らないだけで、ピスタチオも実は……。

その時、マスターは「そうだなぁ〜あの干物が、
あの状態で泳いでいたわけじゃ〜ないよなぁ〜。」と
ポツリと言った。











by vacancesclub | 2020-05-11 19:36 | 図美'S BAR

そのリンゴが地面に落ちるとは限らない。

横浜は元町・中華街から海岸通りを数分行ったところに、
独り言の多いマスターがやっているBARがある。
BARの名前は『図美’S BAR』
今夜もマスターが何やら独り言に酔っています……。

も~コロナウイルス騒ぎで、ウチも閑古鳥が泣きっぱなしだよ~
そうだ、先日読んだ本にさぁ、面白い話があったんだよねぇ。
そのリンゴが地面に落ちるとは限らない。_f0165332_16184468.jpg
同じ様な目にあった天才科学者の話。
その名はご存知、「アイザック・ニュートン」
万有引力の法則を発見した天才科学者だよね。
丁度彼が大学に入学したころ、ヨーロッパは
ペストの猛威に襲われていた。
1665年ごろには、ロンドンもペストの猛威に襲われ、
大学も閉鎖、彼も田舎へ戻ることになったんだ。
そうあの有名な、ニュートンの「創造的休暇」が
始まるんだけど。
田舎に帰ったニュートン、ある意味自由の身だ。
そこで彼はたった一人で研究を始める。
先生も仲間もいない、もちろん大学の研究設備も図書館もない中、
探究心という力だけを頼りに彼は
この万有引力の法則を見つけるんだ。

ところで、本当にあのリンゴが落ちるのをみたのかなぁ?
見たとして、リンゴが地面に落ちて良かった。
これが足の上にでも落ちていたら……。
「てめぇ~このやろ~っ」ってりんごの木に回し蹴り、
他のリンゴもボコボコ落ちてきて、その中のリンゴの一つの
当たりどころが悪かったら……。
この万有引力の法則の発見もいつになったか……。

しかし、天才というのは、どういう状況になっても
自分の探究心の火は消えないんですね。
しかも、リンゴは頭にではなく、地面に落ちる。
そいう人には運も味方する。
運は前向きな人に手を差し伸べるんだね。

今夜のマスターの独り言
「そのリンゴが地面に落ちるとは限らない。」












by vacancesclub | 2020-05-01 16:40 | 図美'S BAR