先日は、劇団印象の「エーリヒ・ケストナー〜消された名前〜」を
観てきました。
ドイツの詩人で作家のエーリヒ・ケストナーを主人公にした
表現者たちの群像劇です。
舞台は、ナチスが勢いを増していく時代のドイツ。
ライプツィヒでケストナーと友人二人とが再会する
シーンから始まるこのお話は、ひょんな事で知り合う3人
(中にはあの、レニ、リーフェンシュタールも)を巻き込み、
ナチスが台頭するドイツの狂気の時代へと進んで行きます。
途中で、ユダヤ人でイラストレーターのトリアーも加わり、
7人はこのお話の本題へ。
この狂気の時代に、人間としてどう生きるのか、そして、
表現者としてどう生きるのかという選択を突きつけられた、
彼ら、彼女らはどの様に自分の人生を選択し、
実際にはどうなったのか。
そして、その選択は正しかったのか……。
また、題名になぜ、「〜消された名前〜」とあるのか?
誰もが、こんなことになるとは……と思った時代。
過ぎ去った時代ですが、自分だったらどうしただろうかと
考えさせられるお話。
このコロナ禍、誰もが、こんなことになるとは……と思っている今、
これからどの様に生きるか、自分の人生について、
考えてみるのも良いと思います。
さて、話の中では、ひょんな事で知り合う3人の中の一人、
俳優志望で後に映画プロデユーサーになるパン屋の少年シュミット
にトリアーが間違った行動を体を張って悟すシーンや、
話の最後で、ケストナーとリーフェンシュタールのそれぞれの選択と
その行動について、自分の主張と相手を罵り合うシーンなどは、
このお話の見どころでもありす。
ぜひ観て、そして考えてみて欲しいお話です。
なお、今回のお芝居は、オンライン映像配信されます。
詳しくはこちらで↓
https://inzou-kaestner.peatix.com