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朝、汽笛の音で目が覚めた。
正確にいうと、目が覚めかけたところに汽笛の音が聞こえた、
という方が正しいだろう。
いつもより、音も大きいし、頻繁になっている。
何かあったのかとカーテンを開けると、そこは一面の霧。
かろうじて窓の前のヤシの木が見える程度。
コーヒーを淹れなが、ボ~ッと霧越しの風景を見る。
コーヒーを飲み終わる頃には、霧も晴れ、視界が開けてきた。
汽笛の音も無くなった。
何か面白い事が起こりそうな、そんな朝だった。
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